この記事は、医療的な診断や治療の代わりではなく、当事者としての観察と運用の記録です。急な悪化、強い痛み、明確な身体症状、長く続く大きな変化がある場合は、医療機関での相談が先です。
こんにちは、波と神経ラボの なみしんです。
僕はアラフォー男性として、かつてEDや中折れへの不安に5年ほど悩んでいました。
心因性と言われて受診したこともあります。
その後の1年間、自分ではこれを神経モジュレーションとして扱い、生活や身体の状態をひとつずつ観察しながら、本気で対処を試してきました。
今はEDについては、薬ではない方法で、かなり克服したと言っていい状態になりました。
ただ、完全に何も気にならなくなったわけではなく、ときどき不安がよぎることはあります。
この記事では、EDの原因一般ではなく、「EDかもしれない」と思ってから不安で頭がいっぱいになっていく状態を中心に書きます。そこから、自分がどう対処してきたかにもつなげていきます。
こういう人に向けた記事です
・EDかもしれないと思ってから、そのことが頭から離れない
・行為の前から「今日は大丈夫か」が始まる
・まだ何も起きていないのに、もう失敗後の気分を先取りしてしまう
・原因や治療法の記事を読んでも、いまの自分の感じとは少しズレている
・勃起力の問題なのか、不安の問題なのか、自分でも切り分けられない
逆にこの記事は、
・急な発症や強い痛みがある人
・医療的な検査や薬の情報を知りたい人
には、メインでは向いていません。
そういう場合は、受診や医療情報の確認が先です。
EDが不安になるのは自然なこと
EDの不安は、単に「立たないかもしれない」という不安ではありません。
- また失敗するかもしれない
- 相手にどう思われるだろう
- 今日はもう無理かもしれない
- このままずっとダメなのではないか
みたいなことが、一気に頭に入ってきます。
だから、検索して原因一覧を読んでも、少しも楽にならないことがあります。
知りたいのは、一般論としての原因ではなく、いま自分の頭の中で起きている、この感じの正体だからです。自分の場合、つらかったのはEDそのものだけではなく、そのことが頭を占拠して、まだ何も始まっていないのに、もう失敗の空気に入ってしまうことでした。
EDでなりがちなモード
当時の自分の中で起きていたことを一言で言うと、
感じる ではなく 確認する でした。
- まだ大丈夫か
- 弱くなっていないか
- このまま維持できるか
- 相手に気づかれていないか
こういう確認が、かなり早い段階から始まっていた。
・まだ何も起きていないのに、もう頭の中では査定が始まっている。
・触れ合う前から、結果のことを考えている。
・その場にいるというより、うまくいくかどうかを見張っている。
これが始まると、体も自然ではなくなっていきました。
- 呼吸がやや浅くなる
- 下腹や骨盤まわりの感覚が薄くなる
- 触れていても、感じるより先に確認が起きてしまう
- 少し反応が弱まると、そこから一気にひやっとしてしまう
自分の場合、不安の発火点はここでした。
何か大きな事件が起きた瞬間というより、確認モードに切り替わるところです。
性の場面だけの問題ではなかった
最初、自分はこれを単純にEDの問題だと思っていました。
立たない、中折れする、不安になる。だから性の場面だけの問題だと考えていた。
でも、あとから振り返ると、変だったのはその場だけではありませんでした。
・何かを始める前から、もう結果を気にしている
・休んでいるつもりでも、頭の奥だけ少し熱い感じが抜けにくい
・リラックスしているつもりでも、呼吸が浅く、緩んでいない場所がある
・まだ大きな問題が起きていないのに、もう「大丈夫か」を確認している
こういう状態は、性の場面の外でも少しずつあった気がします。
当時はそれを性格や癖だと思っていました。
でも今思うと、すでに少し赤い状態が日常に馴染んでいたのだと思います。
ここでいう赤とは、焦りや過覚醒が強くなっている状態のことです。
そして、そうした赤が日常の中で慢性化し、本人にとっても普通になってしまった状態のことを、当ラボでは神経火災と呼んでいます。EDは、そうした神経火災が性の場面で見えやすくなっていたものだった、というのが今の自分の感覚です。
確認モードに入りがちなポイントを見つける
じゃあどこから手をつけたらいいのか?
自分にとってその入口になったのが、「どこで確認モードに入るか」を見ることでした。
「自分がいつ確認モードに入るかを見る」と言うと、ただの自己観察に見えるかもしれません。
でも、単に状態を眺めることではなく、
それを見ることで、ようやく
- どこで赤が立ち上がるのか
- どこを少しゆるめられそうか
が見えてきました。
たとえば、
- 行為のかなり前から確認が始まるなら、性の場面に入る前の過ごし方に問題があるかもしれない
- 少し反応が弱まった瞬間に確認へ行くなら、その「弱まり」を失敗として読みすぎているのかもしれない
- 相手の反応を意識した瞬間に一気に赤くなるなら、対人空間での神経設計に課題があるのかもしれない
つまり、確認モードはゴールではなく入口です。そこを見ることで、生活の中のどこに青が足りていないのか、どこを少し変えるとよさそうかが見えてくる。
これは、なみしんでいう 神経モジュレーション に近い考え方です。根性で突破するのではなく、どこで赤が立ち上がり、どこに青を入れられるかを見る。その地図を少しずつ作っていく、というやり方です。
生活の赤を青に変えていく
自分にとって意味があったのは、性の場面だけをどうにかしようとすることではなく、生活の中で赤を少しずつ青に変えていくことでした。神経火災を抑えていくことです。
青というのは、ここでは、落ち着いて感じられる状態のことです。
赤の反対にある、静かで、少し下のほうに重心が戻る感じです。
たとえば、これは馬鹿みたいに些細な話なのですが、
自分はリビングの椅子を、リラックスしやすい背もたれのある椅子に変えてみたことがあります。
すると、そのときすぐ劇的に何かが変わったわけではないのですが。
でも、前よりもその場所でもたれかかって、ぼんやりする時間が増えたんですね。
それで1週間くらい経つと、夜に座っているときの体の固さが前より少し減った感じがしました。
頭のモーターの回転がゆっくりになる時間が増えた感じです。
そのせいだけとは断定できません。
でも、朝の反応が出る日が前より少し増えたように感じました。
パートナーとの時間でも、完全ではないけれど、最初から監視モードに入り切る感じが少し弱かった。
大事なのは、椅子を変えたからEDが治ったという話ではないことです。
これは、自分の生活の中にある赤をひとつ減らして、青をひとつ増やした、という小さな例です。
自分にとってEDの変化は、こういうものの積み重ねでした。
ひとつやったら治る、ではなく、ひとつずつゆるめていく中で、全体として少しずつ変わっていったという感じです。
「生活改善で治る」という話ではありません
この記事で言いたいのは、
- 椅子を変えれば良くなる
- 生活を整えれば治る
- ちょっとした工夫でEDが解決する
という話ではありません。
そうではなくて、性の場面に入る前から、神経の地盤がすでに赤寄りなら、その場だけどうにかしようとしても難しいことがあるということです。
そして逆に、生活の中の赤をひとつずつ青に変えていくことが、その人にとっての根本的な対処につながることがあると、自分は思っています。
すこししか変わらない時期も長かった
ここは大事なので書いておきます。
自分の場合、こうしたことをやっても、その都度は正直、すこししか変わった感じがしないことが多かったです。
- 今日は少し楽かもしれない
- 前よりマシな日が増えた気がする
- でもまだ不安はある
- まだ普通に崩れる日もある
この繰り返しでした。
でも、その小さい変化を積み重ねていくうちに、振り返るとかなり遠くまで来ていました。
今は、EDは克服しています(まだたまに不安がよぎることはあるのですが)。
だから、自分はこれを「一発で治る話」としては書けません。
でも、ひとつずつゆるめていくことで、ちゃんとEDが薄まっていく話としては伝えることができると思っています。
最初の一歩はこれ
この記事で持ち帰ってほしいのは一つです。
- 行為の前から始まるのか
- 少し弱くなった瞬間に始まるのか
- 相手の反応を意識したときに始まるのか
このどれか一つを見る。
そして、そこが見えたら、
それは大げさなことでなくていいです。
- 夜の照明
- 座る場所
- 寝る前の音
- 呼吸
- 姿勢
- 触れる前の数分の過ごし方
こういう小さいところでいい。いきなり改善しようとしなくていいです。
まずは、自分の不安がどこで“確認”に変わるのか、そして生活のどこをひとつゆるめられそうかを見る。
そこが見え始めると、EDの不安は少しずつ、ただの正体不明の恐怖ではなくなってきます。
まずは、自分の不安がどこで“確認”に変わるのか、生活のどこをひとつゆるめられそうかだけ見てみてください。

+α じゃあセックスはどうするのか?
ここまで書いたのは、EDと不安を長期的に薄めていくための方向です。
ただ、「それじゃあ次のセックスはどうするのか」「女性とつきあってもセックスができないのが不安」という問題は別に残りますよね。
そのような場では、神経火災を少しでも起こしにくくしながら、スパイクではなく小さなウェイブを積み重ねる、もうひとつの方向もあります。
それは別の記事でまとめます。

個別に整理したい方へ
記事を読んでも、自分にどう当てはめればいいか迷う方のために、
個別セッションも用意しています。
・ベースセッション|赤から青へ
EDを薄めるために、神経のベースを3回で整理するコース
神経モジュレーションを身につけることで、神経弾力を育てます
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