この記事は、医療的な診断や治療の代わりではなく、当事者としての観察と運用の記録です。急な悪化、強い痛み、明確な身体症状、長く続く大きな変化がある場合は、医療機関での相談が先です。
こんにちは、波と神経ラボの なみしんです。
僕はアラフォー男性として、かつてEDや中折れへの不安に5年ほど悩んでいました。
心因性と言われて受診したこともあります。
その後の1年間、自分でEDを神経モジュレーションの問題として扱い、生活や身体の状態をひとつずつ観察しながら、本気で対処を試してきました。いまはEDについては、かなり克服したと言っていい状態になっています。
前回の記事では、EDを改善していく2つの方向について書きました。

EDで悩んでいる人にとっては、神経火災を解消していくだけでは足りません。
「それじゃあ次のセックスはどうするのか?」という問いも同時にあるからです。
それを解消していくために必要になるのが、
射精だけではない、もうひとつの快のルートです。
波と神経ラボ では、それを「ウェイブ」と呼んでいます。
その話に入る前に、まず多くの男性が前提にしている「スパイクOS」から見ていきます。
スパイクとは、射精のように快を一発でピークへ持っていくこと
スパイクとはなにか?
それは快を一点に集めて、一発でピークへ持っていこうとすることです。
多くの男性はセックスを
・勃起できたか
・維持できたか
・射精できたか
という一本の線で見ています。
ペニス(以降P)という一点に快を集めて、早く・強く・最後まで持っていこうとする。
これがスパイクOSです。
もちろん、射精そのものが悪いわけではありません。
問題は、快のOSがそれしかないことです。
というルートに乗りやすい。
スパイクOSだけでセックスをしていると、
セックス全体が一点の成否に回収されやすくなります。
少し崩れただけで、全部が失敗に感じる。
そこに、男性側のしんどさがあります。
ウェイブとは、女性のように「快」を波として育てること
でも、快のOSはスパイクだけではありません。
波と神経ラボ で言うウェイブOSとは、快を一撃のピークとしてではなく、波として育てていく快のOSです。
多くの男性は、女性の快は、男性のような「一回のピークで終わるもの」ではなく、もっと波のように立ち上がるものだ、というイメージを持っていると思います。
完全に同じではないにしても、ウェイブOSのイメージは女性的な快を想像してもらえればそれほど遠くはなりません。
快がある場所から広がり、大きくなったり、小さくなったり、違う質感になったりする。
つまりウェイブOSでは、快を、
・一発で取りにいくもの
・早く強くピークへ持っていくもの
としてではなく、
・小さい快が立ち上がる
・それが少し広がる
・また戻ってくる
・その往復の中で育っていく
ものとして扱います。
最初の体感は、恥骨まわりのかすかな心地よさであることが多いです。
そこから呼吸がゆっくりになっていく。
時間の流れがおっとりしてくる。
息を吸うと、その感じが少し全身へ広がる。
ゆっくり吐くと、また恥骨へ戻ってくる。
そのとき快は、Pだけに集まっているわけではありません。
下腹、会陰、太もも、腕、胸まわりなどにも、小さい快やあたたかさが立ち上がることがあります。
ウェイブは毎回形を変えるので、同じ流れが繰り返されるわけではありませんが、おおよそこんな感じです。
これがウェイブOSです。
男性にもそんなことが起きるのか、と思う人もいるかもしれません。
でも、生殖器の形に違いはあっても、快は神経と密接に関わって出てくるものです。
なので、こうした波的な快は男性にも育てていくことができます。
しかもこれは、単なる可能性の話ではありません。
僕自身が実際にそうなってきたし、相談者の方々にも、それを体験してもらえています。
ここをスキルとして身につけると、いままでの射精OSに加えて、もうひとつの快のOSを持つことができるようになります。
「さざなみのような気持ちよさ」を育てる
では、スパイクOSとウェイブOSは、どこで分かれるのでしょうか。
分岐点は、
一発の快楽を取りにいくか、さざなみの快楽を育てるかです。
スパイクOSでは、強い一発の快楽をイメージします。
だからPを強く刺激して、早く立たせ、強く維持し、射精へ向かおうとする。
快は一点に集まり、射精一本足に収束していきます。
ウェイブOSでは、そうではありません。
恥骨のさざなみのような快を起点にして、小さい快をすくいながら育てていく。
今日は小さい快だけの日かもしれない。
日によっては、そこから少し大きな波が来ることもある。
ウェイブOSでは、快を取りにいくというより、立ち上がってきたものをすくう感じが大事です。
吸うと広がる。
吐くと恥骨へ戻る。
その往復を見ているうちに、小さい快が少しずつ波として育っていく。
これは、スパイクOSのような「一発で決める快」とはかなり違います。
男性は、射精のようなスパイクOSだけでなく、
ウェイブOSを身につけるとセックスはかなり楽になります。
勃起・維持・射精だけで全部が決まる感じが薄まるからです。
そのことが結果的に、緊張を減らし、勃起にもいい影響を与えることは、けっこうあります。
最初の一歩は、一人でウェイブの入口を知ること
最初の一歩は、まず一人でウェイブの入口を知ることです。
難しいことをやる必要はありません。
まずは10分でいいです。
1.横になるか、椅子に座る。
2.そして、吐く息を少し長めにしながら深呼吸を3回します。
3.そのうえで、恥骨にタオルを置くか、やさしく手を添える。
(どちらかといえば、最初はタオルを置くほうがやりやすいと思います)
4.タオルが恥骨に触れている感じを意識する。
(そのときかすかな心地よさを感じられるならよりいいです)
5.さらに、胸骨の中心ラインを、指先でほんの少しちょんちょん触れる。
(ここでも、小さい気持ちよさが立つかを見ていく)
その恥骨と胸骨の中心ラインにあらわれるかすかな気持ちよさが呼吸とともに上がり下がりするのを感じてみてください。
こうやって、射精を最初からゴールにしない10分をつくってみましょう。
この一見すると些細に感じられる「快」が、ウェイブOSの入口です。
新たな快OSを身につけよう
男性の快は、放っておくと射精一本足のスパイクOSに寄りやすいものです。
でも、それだけが快のOSではありません。
恥骨まわりのかすかな快を起点にして、波のように快を育てていくウェイブOSを身につけていくことができます。
それが育ってくると、セックスを勃起・維持・射精だけで判定しなくてよくなります。
そのことが、セックス全体をかなり楽にし、結果としてEDのしんどさを薄めていくことにもつながります。
次に読むなら
はじめに読んでほしい記事:EDに対処する全体像を知りたい人へ
→【ED1】EDに悩む人が最初に知っておきたい、解消のための2つの道
長期的にEDと不安を薄めたい人へ
→【ED2】赤から青へ——神経火災を弱めると、EDは少しずつ薄まっていく
「次のセックスをどうするか」が気になる人へ
→ 【ED3】スパイクからウェイブへ──射精ではない快を育てると、セックスは楽になる
EDを“状態”としてどう見るか知りたい人へ
→【ED4】当ラボのEDの捉え方——EDを“状態”として見ると、解消の方向が見えやすくなる
EDに対処するための考えかたの根っこが知りたい人へ
→ 【辞典】神経辞典——波と神経ラボの基礎
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